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トレーラーの運転



 トレーラーのメリットは何と言っても現在乗っている車がそのまま使えることです。通勤を含め、いつもは自家用車を使い、週末や年末など特別なときに、後ろにトレーラーを引張って行く。いつもとは世界が180°違い、いつ日が暮れてもそこが寝場所です。海辺を移動中、日も傾き始めた海岸で、もう先に進むことは断念し、トレーラーをセッティング。外回りは男の仕事です。冷蔵庫、ボイラーのガスを点火、女房にキッチンで カレーや鍋の準備をしてもらい、その間自分はおもてで今夜の火をおこす。米をといだ飯盒をかけ、夕日を眺めては冷えた缶ビールを2本も飲み干したころ、あつあつの飯が炊き上がります。新鮮さの宿る狭いシャワーに不便を感じながらも、やがて、子供たちと星見に興じたころ、自分はウイスキーでほろ酔い加減、心地よい眠りに就くのです。帰り道、渋滞に出会えば、路端に車を止め冷蔵庫から冷えたビールをおもむろに取り出し、その日は運を天に任せ寝てしまう。四半日もすればすっかり日付けもかわり、さっきまでの渋滞は、いつの間にか解消、酔いのさめるのを待って再出発します。トイレもシャワーもキッチンも、もちろんベッドもある車内は何の不自由もありません。難点を言えば、まず、駐車スペース、特に地価の高い都市部在住の方々には耳の痛い話です。そして、都市部を走行するときなど、ちょっと本屋へ、ドライブスルーへとおいそれ簡単には入れないことです。自走式と異なり、移動中に同乗者が眠ったり、キッチンを使ったりすることができません。そして、言わずものがな、運転にはちょっとしたコツが要ることです。

トレーラーの特性

 トレーラーは運転が難しいという印象がありますが、実際に乗ってみるととても面白い物です。ただし、おそらく、もともと自動車の運転が好きな方に限って言えることでしょう。内輪差はほとんど無いし、交通安全のお手本のような急発進、急ブレーキ、急ハンドル禁、以外、通常走行とはあまり変わりありません。高速道路を長時間走っていると後ろに牽いているのを忘れてしまう程です。ただし、ラフロードを含め揺れの多い道路ではヒッチが傷むことを危惧し非常に気を使います。それゆえ、いかにしっかりしたヒッチメンバーを装着しているかということはトレーラーを牽き始めて分かることですが、非常に大切なことです。私の乗っている車(以前乗っていたハイエースのこと)に付いているヒッチメンバーは某メーカーの、フレームを長いボルトで大きく上下に挟むタイプであるため、しばしば緩みます。(通常のメーカーでは、短いボルトで左右に挟み固定しているので緩みません。)ボルトを時々締めなおしますが、それでも4ヶ月に一回くらいの割合でボルトが折れます。そのため、私はスペアのボルトをいつも5〜6本持っていて、ツーリング先でもその都度、ボルトの交換を余儀なくされ、揺れの多い道路では冷や冷やしながら通行する有様です。キャンピングトレーラーを牽くのであれば、間に合わせの物でなくしっかりしたものを付けてもらった方が良いと思います。

 トレーラーを牽いて高速道路を走っていると、しばしばスネーキングという現象に出くわすことがあります。
スネーキングとは、主に高速走行中、不意に強いられた急ハンドルや横風などに煽られることで起こる車体の大きな揺れがきっかけとなり、ヒッチを中心に牽引車とトレーラーが蛇が這うように共振を起こすことです。一旦始まるとしばらくは右に左にと揺れています。通常はそのまま収まってしまいますが、次第に揺れが強くなることもあり非常に危険です。スネーキングが始まったら急な動作はせず、エンジンブレーキなどを使って徐々にスピードを落とすことです。
 まれに陥りがちな間違いで、風に煽られた時の普通車のつもりで、牽引車が左に振られたとき、ハンドルを右に、右に振られたときハンドルを左へ切ってしまいがちです。こうすると牽引車の向き自体は修正される方向にあるのですが、力の向きとしては、最遠点から常に中心向きとなり、丁度、ブランコを漕ぐ時のように、だんだんと共振が強くなり、逆に大きく振られるようになります。理屈からすると、右へ振られたとき右へ、左へ振られたとき左へハンドルを切る方が共振の力を殺すことになりますが(右へ振られ始めに左へ切れば良いのですが、人間の反応は遅れるため実際は右に振られていると感じたときは、ほぼ右いっぱいに振られきっています。つまりこのとき、向心力は既に左に掛り始めているのです)、いつも同じ結果が出るわけでもなく、やはり減速するのが鉄則です。

トレーラーでのバックは

さすが、大手運送会社の教官 AYATOさんがとても分かりやすい解説をしています。

 前進に対し、『バック』はかなり趣が異なります。両サイドミラーを見ながら、トレーラーの車体側面が映ったら、映った側にハンドルを45°程切って、すぐまた逆に45°切ったらまっすぐに戻すといった感じです。とっさの時は曲りたい(曲げたい)方向と反対の方向にハンドルを切ると覚えておくと良いでしょう。

 ここで『道路の左側にある車庫入れ』を例にとると、
@牽引車の1/3が通過した時点で右にハンドルを半〜1回転ほど切りながら10m程進み、車全体が右に30°程の角度がついた時点で更に
A左に1回転ほど切って5m程進み止まると、牽引車がトレーラーに10°位の角度がつきます。そこで、
B右に1〜2回転程切ってバックし始めると更にトレーラーと牽引車の角度が付くため、牽引車が丁度、左に切った前輪の様になって全体が左に曲がる準備ができます。今度は
C左に数回切ってゆっくり曲がりながら入っていきます。ある程度のところで
D左にいっぱいに切ると、だんだんトレーラーと牽引車の角度がまっすぐになるのです。

文章に書くとこんな感じで、何とまあ煩雑な操作だろうと思われますが、実際慣れてくると丁度、ヨットのタックやジャイブ(風上、風下に向かって帆走するときの方向転換)のような一連の操作です。だいたい3ヶ月もすると要領を得てくるもので、毎度の車庫入れが楽しみになってきます。因みに、当然ですが牽引車とトレーラーが違えば、その都度運転感覚は異なります。バックの時、比較的運転しやすいのは、牽引車が短くて、トレーラーが長い場合です。これに対し、牽引車が長くトレーラーが短いと、トレーラーは直ぐに“くの字”に曲がってしまうし、小さなトレーラーの方向修正のために長い牽引車を右に左に向けるのは一苦労です。
 私は今となっては、セブンイレブンやヨーカドーなど、乗用車スペースの狭いパーキングを見ると途端にチャレンジ精神を煽られ、バックできっちり入れては、独りよがりに達成感に浸ってしまうのです(ハイエースでTR-4を牽いていた頃の話)。しかし、「全長16m死ぬ気で追い越せ」などと書かれた貨物トレーラーの運ちゃんがきっちり集配所に付ける様を目の当たりにすると、プロは違うものだと感心する次第です。 もちろん私の場合、バックモニターあってのことです。

 キャンピングトレーラーにバックモニターは要らないと豪語する方も少なくありませんが、やはり、極めつけはバックモニターでしょう。これさえあれば、袋小路のかなり狭い路に入りバックを迫られても時間さえ掛ければ切り抜けることができます。いずれにしろ、運転は、普通免許を持ってさえいればいずれは慣れて誰でもできるようになります。トレーラーという物の低コスト故に、問題はむしろ、ライフスタイル、どんな使い方を想定しているかということではないでしょうか(ラジコンでのデモはkawasakizx9rbさんという方の動画より)。

匠の技!!!元プロからのアドバイス

 こちらのページをご覧になった、元、16輪の重機トレーラーや海コン(海上コンテナ)のトラクタ運転手だったという、M田さんより、とても興味深く、ためになるお話を聞きました。定年退職された後も、趣味で、7mのキャンピング・トレーラーを牽いています。目下セカンド・ライフ謳歌中の、ただのオヤジ・キャンパーだと思っていたら、『トレーラー大好き』が高じて、その行きつく先、キャン・トレ・オーナーになったと言う訳でした。現役を退き、大家さんとなった今でも、模型でシュミレーションをしたり、自分のトレーラーでクランク・バックの練習をしてみたりするほど研究熱心で( ^ω^)、奥さんもピアノの先生だったりと、ルックスを覆すなかなかハイソな方でした。「バックは、2千回は練習したな。」なんて熱く語るので、聞いてる方も往生しまっせ(-_-)。

@ バックは前進した場合の軌跡を逆に辿るのが基本

 言われてみればその通りです。なにもわざわざ、教習所でやるような難しいことをしなくても、出た場合の反対のことをやればいいだけなのです。実際、この駐車場から出るとき、私はいつも、反対車線まで真っ直ぐ出て、右折しています。と言うことは、遠めの反対車線から右バックで入ってくれば良いので、これだけで大分、楽に入れるようです。
そう言われて、その気になって私もやってみましたが、やはり、一度もやったことがない向きのバックというものは、実際むずかしいもので、なかなか入りません。
 『1発で入れることにこだわる必要なんか、全然ないんですよ。2発で入れれば良いんだから。』嗚呼、まさに仰る通りで。でも、2発も難しいでっせ(;^_^A 。

A 左バックは難しい

 動画のような左に切るバックの場合、左のインカド(in 角)を左のミラーで確認することになります。短いトレーラなら、それでも何とかなりますが、40feet(12m超)の海コンの場合、右のイン角を目視で確認するのが鉄則だそうです。右バックでつけるために、わざわざ先へ行ってUターンして来るそうです。海コンは約3m幅の駐車スペースへ2.5mの車両を入れるので、目視でないと難しいといいます。

B くの字になったら、対側いっぱいに切って、50cm〜1m前進

 私の動画では、切りすぎて、何度も切り返しておりますが(;^_^A 、くの字になりそうになったら、止まって、ハンドルを対側いっぱいに切って(この場合は右)50cmか1mくらい前に出れば、トレーラーはすぐ延びて、問題は解決するそうです。


C 道幅×道幅=?

 きちんとした根拠はないようですが、トレーラーの運転手は、自分の車がどのくらいの道幅なら、その道を曲がって入っていけるのか、判断するのに使う手のようです。つまり、仮に自分の車が入って行ける定数を、経験的に『40』と決めておくとします。20mの道路から6mの道路に入っていけるかどうかを、『20×6=120>40』なので大丈夫とか、6mの道路から6mの道路に入って行く場合『6×6=36<40』なので無理などと、おおよその判断をするそうです。

D 『ギッテ、モンデ、トバス』



 これはもはや、キャンピングトレーラーのオーナーには、無縁の話です。しかし、トレーラーファン(マニア?)には、なかなか味のあることなので、併記しました。重機トレーラーなどの2軸トレーラーを牽いて、狭い角を曲がるときの技だそうです。例えば、右一杯にハンドルを切って、進んだところで曲がり切れなかった場合、ハンドルを真っ直ぐにしてそのまま数mバックして、また右へ切って前進すると、台車がさらに回転し、曲がれることがあるそうです。なぜなら、2軸の台車は、前進するときは前軸を中心に曲り(最少回転半径が短い状態)、後退するときは、後軸が中心になる(最少回転半径が長い状態になる)からなのだそうです。つまり、カーブを曲がるのに前進のときは、台車の前軸が主体になって後軸を振っていきます。後退すると、今度は後ろ軸が主体に変わり前軸をズラシて行きます。その特性を上手に利用したテクニックだそうです。
 実際には、アタマから行って曲がれないとき、そのまま、真っすぐ戻って90度以上にバックで折り込むような操作を、何回もやるとのことでした。前進で無理やり押し込んだらもうバックでは出てこれないそうです。従って、現場などでは中でUターンしてこられることが必須です。 当然、台車が一軸だと何度やっても同じ軌道の繰り返しになります。
 これを『ギッテ、モンデ、トバス』と言うそうです。どういう意味か聞いてみたところ、・・・「だからさ、ギッテ・・・、モンデ・・・、でもって、トバスんだよ・・・な。」とハンドルを切るジェスチャーを交えて、熱弁してくれましたが、オジサン、自分で言ってること分かってる???(;^_^A やはり、語源は、なかなか難かしいようです(^x^;)。もしかしたら、もとは意外にも英語だったりして? 例えばクレーンの『ゴーヘイ、ゴーヘー(go ahead:巻き上げの無線合図)』みたいに???

E ダブルトレーラーのバックは?



 カナダの森林地帯やオーストラリアの草原地帯などに行くと、まるで列車のように幾台も(5〜6台)トレーラーを牽いた車(ロード・トレイン)に出会うそうです。そんな車は勿論、バックなどできないでしょう。しかし、トレーラー2台までなら、バックできる技があるそうです。例えば右バックの場合、先ず、通常のトレーラーとは逆に、普通の車のように右にハンドルを切って、最後部の車両を右へ曲げます。次に今度は、逆の左へ切って、中央の車両をまっすぐに戻し、牽引車が右へ角度をつけるのだそうです。上手な人は実際にこのテクニックで、車庫に入れることができるとのことでした。

F まだこの他にも、進入道路幅が狭く普通のやり方では車庫入れで頭が振って返せない時でも返せるテク
というもがあるそうです。アマチュアの人はほとんど知らないので、普通はここであきらめて、切り離し押してしまうような状況で、とても役に立つ、まさにプロの技(プロは、だいたい皆出来る)だそうです。そのうちまた、お会いした時にでも、聞いてきます。いや〜、深いなあトレーラー。次回、乞う御期待! (平成25年9月28日)

 関連動画で出てきましたが、多分これのことでしょうか?それにしても、鋭角に折って、牽引車が前進しながら、トレーラーだけバックさせるという発想は凄い!(NIMFA2828さんの動画より)
キャンピングトレーラーだと、ここまで折れないので、真似できませんが(;^_^A 。


トレーラーのバックモニターについて

 トレーラーにバックモニターを付けてしまうと、運転の達人になった気分に浸れます。障害物にぶつけることなく3cmくらいまで寄せることができるし、トレーラーの角度が手に取るように分かるので、遠くからバックの様子を見ているかの如く、運転も容易です。
 カメラ、モニターとセットで6〜10万円で売っていますが、観光バスではあるまいし、そんな高価なものは必要ありません。 カメラは『バックカメラ』で検索しネットオークションで探すと5000円前後で入手できます。
室内モニターは敢えて専用のものを求めるまでもなく、最近安くなってきたカーナビを取り付け、そこに接続し映せば十分です。
ここで問題になるのが、結線をどうするか?
ヒッチでつなぐトレーラーゆえ、自走式のようにボディー内を這わせるだけではありません。
液晶王国 製品一覧  配線は、@ カメラ電源とA 画像信号の2系統が必要となります。

 @ カメラ電源について

 1つの方法はカメラ電源をトレーラーの●バックランプから取る方法があります。この場合、シフトレバーをバックに入れると自動的にモニターが作動します。自走式ならこれでも十分ですが、スイッチバックターン(切り返し)をするような状況では、前進するたびにモニターが消えるため、情報がとぎれとぎれになります。すると、トレーラーの位置や角度が把握しにくくなり非常に運転しにくいものです。

 次に●スモールランプから取るという方法があります。この場合、バックする時や、後方のモニタリングが必要な時はいつでも、スモールライトをオンにするとカメラが作動します。 夜間走行の間はずっとカメラに電流が流れていることになりますが、消費電力は取るに足らず、カメラの寿命の面でも、実際はほとんど問題になりません。これは、後に示すコネクターピンに空きがないとき、最も有効な方法です。

 ここでカメラ電源に●独立した配線を設ける方法があります。ひとつはコネクターを別に設ける方法ですが、これはやはり便利とは言えません。
通常用いられる7ピンの物に対し、ヨーロピアンスタイルの13ピンコネクターというのがあります。これはあまり汎用性がなく、便利とは言えません。もちろん、この13ピンコネクターを7ピンコネクターに変換するアダプターもありますが。
『7ピン』には、@アース(白)、B左ウインカ(黄)、C制動灯(赤)、D右ウインカ(緑)、E尾灯(茶)、F後退灯(青)が振り分けられますが、1系統余りますA(黒)。 7ピンコネクター結線図(JIS) ここにはよく、電磁ブレーキ信号を入れる方が多いようです。これはアメリカ製のトレーラーにしばしば見られるもので、運転席のフットブレーキスイッチと、コントローラーにより制御される信号で、トレーラーのブレーキと接続されています。しかし、欧州製や国産トレーラーを含め、最近は多くのトレーラーに慣性ブレーキが付いているので、7ピンのうち一つが余るのです(右図のA黒)。アメリカ製の電磁ブレーキ車を牽く予定がないのであれば、ここにカメラ電源の陽極を入れてしまう手がスマートかも知れません。尚、右図『カプラ 配線図』は、牽引車側のカプラを裏側(実際に配線する側)から見たものです。従って、車の後面(カプラの正面)から見ると、左右がこの逆になります。方向指示器の左右が、実際の車体と逆になっているのでご注意ください。

 A 画像信号について

 地デジ放送が出る前は、トランスミッター機能内臓のカメラから、牽引車のテレビアンテナに電波を飛ばし、2チャンネル(地域によっては3チャンネル)で受信する方法がありました。
 最近は、例の地デジ放送へ切り替えの影響でこの機種は見なくなりましたが、以前から直接結線する方法もよく行われ、こちらの方が鮮明で安定した画像が得られます。配線はピンコネクター付きの同軸ケーブル(家電のビデオ、DVDで使うケーブル、映像用は通常黄色いもの)を用いると、画像の劣化も少なく最適と思われます。牽引車側のピンコネクターは、ボディーやバンパーに固定しなくても、バンパーからぶら下げる形で、使わないときは縛っておけば良いでしょう。 メス-メスのアダプター コネクター同士の接続は、メスのコネクターケーブル自体があまり出回ってないので、オス同士(普通の画像用コネクターケーブル)を接続の時に、メス-メスのアダプター(電気店で500円くらいで売ってます)を挟めば可能です。

 尚、走行充電の配線は通電電流が大きいためピンコネクターに入れず、ヒューズを通し独立のコネクターで繋ぐのが安全かつ一般的です。

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