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シャワールーム 浴室中折れドア取り付け



 「国産キャブコンは、走るには良いけど、狭いのがちょっとねえ。シャワーは付いててもお飾りだし。」
(キャメル・キャンピングカー・クラブ)の、あるメンバーの方との話で出てきた一コマです。大型のクラスAに乗り換えた経緯をお聞きしていた時でした。
私も実はこのシャワールームの不便さに、毎度毎度苦労しておりました。都市部や観光街の路地を縦横無尽に走り抜けることのできる国産車ゆえ、狭いのは仕方がないとして、シャワーを浴びるときに、きっちりとカーテンを引かなくてはいけないのです。特にドアの前は、こうしないと、ドアの隙間から流れてきた水滴でシャワールーム前の床が水浸し、3か月もすると床がきしんできます(前の車で実証済み)。床の抜ける怖さから、きちんとシャワーカーテンを引いた上で、私はいつもドア前に雑巾を敷いて水滴に用心しておりました。実際ほとんどの国産キャブコンでは、ドアはあくまでトイレの間仕切りとしての機能しかありません。見た目は木目(プリント)の重厚感もあり、落ち着いた良い感じです。しかし、水滴の流れは全く無視の隙間だらけ。シャワーカーテンが体にまとわりつく不快感も、夏場、特に子供と一緒に入るようなときは耐えられません。

 こんな不満から、以前より住宅用の浴室中折れドア(シャワールームの2枚折りの扉)への取り換えを検討しておりました。きっかけになったのは、実際これを取りつけているアウトドアジュニア(右写真)という車の存在を知ったからです。御存じの通り、住宅のシャワールームのドアは、これでもかと水がかかっても、室外へは全く漏れません。しかも軽量で2枚に折れるのでコンパクト。当初、この正式名称が『浴室中折れドア』であるということを知るまで暫くかかりました。

 ユニットバスはヤマハ、INAX、TOSTEM 他、各社から出ていますが、扉はどう見ても全て設計が同じものです。結局、サッシメーカー大手のトステム(多分、トーヨーサッシの近年の社名でしょうか)のものがおおもとと感じ、これを取り付けることにしました。機種はU-SF-07-18J(内付け型、W 750×H 1818mm)定価:38500円(実勢価格は2万円前後)です。このサイズのままだと流用は困難ですが、実は530〜W〜850mm、1270〜H〜2020mmにオーダーメイドが可能なのです。ネット販売の東海ウインドウで見積もりをしてもらったところ、530×1705mmのオーダーメイドでも3万240円(送料無料)でした。

 このシリーズは品番がUで始まる内付け型Sで始まる外付け型の2機種あります。簡単に言うと、内側から固定するか、外枠で固定するかということですが、外付け型は固定用のピラーが17mmドアの外にはみ出しているため、壁厚の薄いキャンピングカーには向きません(取り付け厚58mm)。よって、内付け型(取り付け厚 38mm)が良いでしょう。もう一つ、左右の幅は最小53cmからですが、両側に2cmずつの取り付け枠のスペース(最低室内幅57cm)が必要になります。また一番の注意点は、取り付け高Hの測定法です。私はこれを間違えたため、結局、近所のサッシ屋さんに下部を36mm詰めてもらうことになりました(工賃15000円(〒_〒))。注文の際の取り付け高Hとは下部踏み板部分(住宅の敷居)から最上部までです。これは住宅で取り付ける場合の入口の高さに相当しますが、サッシ本体は開口部より内側に取り付けるため、最下部が浴室内のフロア近くに位置します。ところが、キャンピングカーではこの最下部が壁内に収まらないといけないため、開口部の上下丈がH+27.5mm余計に必要になります。更に、浴室内に固定するピラーが、最下部から15.5mm下に出ています。もし、シャワーパンが壁面より出ている場合、
★開口部最下端よりシャワーパンが壁から出っ張っている部分までが、15.5mmより少ない場合、シャワーパンの出っ張り部分から開口部最上端の長さ=H+27.5+15.5mmとなります。
★開口部最下端よりシャワーパンが壁から出っ張っている部分までが、15.5mm以上の場合、もしくは、壁面から出っ張っていない場合開口部最上端から最下端(開口部の高さ)=H+27.5mmです。
私の場合、前者だったのですが、36mm詰めたのは
シャワーパンの出っ張り部分から開口部最上端の長さ=1705(開口部の高さ)+12mm(シャワーパンまでの高さ)=H(間違えて1705で注文−36mm詰めた)+27.5+15.5となり、計算が合います。
 例えば、縦1700mmの開口部で、壁面から出ているシャワーパンが開口部最下端から10mm下に位置する場合、四隅の円形部はきれいに四角にカットするとして、1700+10=H+27.5+15.5mm
∴H=(1700+10)−27.5−15.5=1667mm、として注文します。
ややこしくてすみません(;^_^A 、内付け型納まり図(★★★注文の場合のHは 開口部の高さから27.5mm引いた寸法になります)見て研究してください。

VEGAの場合、開口部は上下1705mmあるので、はW=530mm、H=1669mm(シャワーパンの出っ張りに傾斜があるので、後で引っかかるピラーの一部を5mm程カット)とするのが良いでしょう(私は間違えてHを1705mmとしてしまいました)。
★★★ 後日、取り付けたドア枠を実測し、逆算すると、W=530mm、H=1671mmでした。この値を基に壊れたときのスペアのドアを注文したところ、高さが3mm高かったため、今度は自分で削って修正しました。今回の場合は結果的に、W=530mm、H=1668mmでした。

 必要工具及び部材:●コーキング(シリコンシーライト・アルコール型 白)、●差し金、長めの定規(あれば1m、3×100cmのアルミの板でも可)、巻尺、●鋸、●回し挽きノコもしくは糸ノコ、●(電動)ドリル(回し挽きノコや糸ノコが入るφ6mmくらいのもの、キリでも可)、●金切りノコ、●金属やすり(木工やすりもあれば便利ですが、金属やすりで兼用可)、●#100くらいのサンドペーパー、●ドライバー(+、−)、●マスキングテープ、●ピラーを固定する3×15mmくらいの木ネジ10本くらい(壁の厚さによる、サッシに同包されているものは長すぎるため)、●高さを調整するための木端、●速乾木工ボンド、●マジックインキ、●鉛筆、●(赤松)角材:18×18mm×1.8m、18×28mm×(1.8+0.6+0.6)m、●透明ニスと刷毛、●φ3mm×25mmのステンレス皿ネジ(20本くらい)
 あって便利なもの:新聞紙、ティッシュ、ぼろきれ、グラインダー、電動ドライバー、(バイス)プライヤー(スクリューを切るとき把持)、工作台代わりのバタ角(角材の切れ端)

 作業は先ず、ドアの取り外しから始まります。開口部のモールを剥がしてみると、壁の合板はドア周囲よりかなり広範囲に補強材が入っていて、意外にしっかりしていました。中折れドアのオーダーメイドサイズは幅が530mmからなので、開口部は縦のサイズのみ生かし、両脇を拡げします。切断線上部の高さは開口部の高さとし、下部は、張り出したシャワーパンとピラー下端で合わせたため、開口部より5mm上になります。この開口部の凹みは、後で幅15mm高さ5mmの木端で補修しました。切断線の内側に6mmのドリルで穴を開け、そこから、はじめ回し挽きノコ、ある程度切って取っ掛かりができたところで、鋸を挽いて行きます。このとき、切断線が、となり合う合板からのスクリュー(木ネジ)にかかるようなら、あらかじめスクリューを短いものに交換するか、短目に切っておきます。私は、スクリューのキャップ(茶色の樹脂製)に丁度合うスクリューが見つからなかったので、5mm切りました。

 仮組みをしたところ、シャワーパンが排水を考慮し斜めになっていることに気がつきました。一方が約5mm強長かったので、この部分のピラーを切断しました。グラインダーを使いましたが、ピラーはアルミ製なので、金属やすりがあれば可能です。再び仮組みすると、先に述べた如く、もともとの開口部下端が約5mm凹みます。ここに木端を充填し、補強しました。

 仮組みした枠をいったん外し、防水の基礎処理として、断端にコーキングを塗ってゆきます。コーキングの種類は重要で、280円くらいで出ている安物を求めず、アルコール系のセメダイン社 シリコンシーライト・アルコール型 8050(現行モデルは8051Nのようです)または、東レ・ダウコーニング社 シリコンシーラント・アルコール型SE960が屋外用にも使えて万能です。ホームセンターで一本800円くらいで売っています。もちろん、コーキングガン(300円くらい)も必要です。使い終わった後は、サランラップを四つ折りにし、口に当てた上からキャップをねじ込むと、キャップの中のものは固まってしまいますが、ラップの中は固まらず、半年くらいは使えます。キャップはポリエチレンなので、固まった部分はドライバーなどで簡単に取れます。まれに、ラップのすぐ内側も固まることがありますが、硬化部を一枚めくると中は使えます。
 内側のピラーと浴室壁面はシールしなければいけないので、ピラーより5〜8mm外側にマスキングテープを貼り、ピラーの当たる全周にコーキングをたっぷり塗ります。ここで枠を組み付け、内側からスクリューで固定します。

 コーキングをヘラか指で均一に均しますが、このとき、固定のスクリューの頭にもコーキングを塗っておくと、ネジ穴から漏水することがありません。マスキングテープは、コーキングが乾かないうちに剥がします。
 枠が取り付けられたら、ドアを取り付けほぼ完成です。
 ここまで、朝からボンドやニスの乾くのを待つなど居間のテレビ台を作りながら、並行して作業したため、まるまる一日かかりましたが、ドアだけに専念すれば、3〜4時間でできそうな感じです。
 後は、外側の枠の周りに補強材(家屋なら柱に相当)を取り付け、これに内側から枠をスクリューで固定するのですが、これは次回に・・・(^_^)/~。

 このままでももちろん使えます。この場合、枠に内側から柱にスクリューで固定するためのネジ穴が8か所ほど残っているため、コーキングかテープで塞いでおかないと水漏れしますのでご注意を!!

そして一週間後

 壁面からピラーの出っ張りまで約21mmでした。厚さ20mmの角材を買うつもりでしたが、左側は幅が18mmしかなく、厚さ20mmの角材を18mm幅で縦に1.7m切断する気力がなく、左側は既製品の18mm×18mmとしました。ここに高さを合わせ、他は18×28mmの赤松材としました。右上は目立つため、額縁のような見栄えの良い45°カットにしました。鋸は、ほぞ挽きノコの方がきれいに仕上がります。
 ボンドで接着する予定でしたが、今後、万一サッシの交換を要することがあった場合のことを考え、全てネジ止めで固定しました。角材が細いので、割れないように下穴を開け、φ3mm×25mmの皿ネジで固定します。スクリューはステンレス製が落ち着いていて見た目がきれいです。

 ピラー内側から柱に固定するネジ穴が8か所ほど残っているため、ここから取り付けた木枠にスクリュー固定します。添付の物は長すぎるので、φ3mm×25mmの皿ネジにします(もちろんステンレス)。この上から少量のコーキングで防水処理します。最後に、木枠を透明ニスで仕上げて終了\(^o^)/(平成21年4月15日)。

番外編:並行して作ったテレビ台

全面 後面 設計図

ポップアップ式バンク・ベッドのスライド化

ポップアップ式バンク・ベッドは、体裁はいいのですが、畳んだ時、荷物が積めません。そのため、常時、開けておくことになり、室内が若干窮屈です。これを分解し、スライド式バンクベッドに改造することにしました。最近なんでも動画の時代なので、今回は全て動画でまとめてみました(平成31年1月16日)。

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シャワールーム 浴室中折れドア取り付け

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